奨学金
国内外の返済義務のない奨学金を調べると、大学(院)生を対照とした奨学金が多いのにはビックリさせられます。しかし、当たり前ですが、社会人を対象とした奨学金が少ないのには二度ビックリさせられます。こんなことなら在学中に留学しておけば良かったと、今更ながらに思う社会人も多数います。それなら「いっそのこと、もう一度、学生になるか」と考えた受講生もいました。それはさておき、社会人を対照とした欧米の専門職大学院及び学術系大学院への留学を支援する奨学金は以下の通りです。情報がアップデートされている可能性がありますので、各サイトで最新情報を確認下さい。
情報入手先
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
- JASSOの奨学金
- 地方自治体の奨学金
- 外国政府などの奨学金
- 民間団体の奨学金
外務省 文化外交
アメリカ留学
イギリス留学
オーストラリア留学
カナダ留学
奨学金事例
ロータリー財団を除き、応募締切の早い順に列記しました。
フルブライト奨学金 |
専攻分野 |
専門職系:MBA, MPA, MPP, LLM, MPHなど学術系 |
予定数 |
約5名 |
応募時期
(前年) |
3月頃:募集発表
4月初旬:オンライン申込受付開始
5月下旬:オンライン申込受付締切
7月下旬:申請書類の提出締切
10-11月:面接審査
12月:選考結果の通知 |
支給内容 |
初年度全額支給(往復渡航費、生活費、授業料、着後雑費、別送荷物、同伴家族への補助手当、保険など)2年目は勤務先もしくは本人負担 |
応募条件 |
日本企業に勤務する日本在住者で日本国籍を有すること
応募時に35才以下が望ましい
海外在住経験の少ないものを優先
5月までにTOEFL 80, IELTS 6.0
米国への再入国には、留学後2年間日本に滞在のこと |
(公財)伊藤国際教育交流財団 |
専攻分野 |
不問(今後、社会貢献する人材であれば専攻分野は問わず) |
予定数 |
プログラムA:10名程度(欧米、豪州、カナダ)(MBA, LLM含む)
プログラムB:3名程度(中南米、アジア、アフリカ) |
採用実績 |
2013年 13名採用 181名応募 |
応募時期
(前年) |
6月下旬:募集要項ダウンロード可
6月下旬:応募開始
8月中旬:応募締切
11月:面接審査
12月:最終結果通知 |
支給内容 |
学費:実費(年間300万以内)
旅費:往復実費(上限あり)
生活費:プログラムA 月額18万
生活費:プログラムB 月額13.5〜18万(地域による)
期間:2年以内 |
応募条件 |
日本国籍を有している日本在住者
29歳以下が望ましい |
(公財)中島記念国際交流財団 |
専攻分野 |
情報科学、生命科学、経営科学 |
予定数 |
約10名 |
採用実績
平成25年 |
区分 |
情報科学 |
生命科学 |
経営科学 |
計 |
申請数 |
27 |
33 |
48 |
108 |
面接数 |
8 |
8 |
10 |
26 |
採用数 |
3 |
3 |
4 |
10 |
補欠 |
3 |
3 |
3 |
9 |
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応募時期
(前年) |
8月上旬:応募開始
9月中旬:応募締切
11月上旬:選考結果
11月中下旬:面接審査
12月中:最終結果通知 |
支給内容 |
学費:留学当初の2年間に限り年間300万以内
旅費:往復
生活費:月額20万
期間:2年以内 |
応募条件 |
日本国籍を有している日本在住者
30歳以下が望ましい |
国際会計人養成奨学金 川島国際奨学金 |
専攻分野 |
委員会が適当と認めた大学院(例えば会計学修士課程又は会計学を中心に受講するMBA課程など) |
予定数 |
若干名 |
応募時期
(前年) |
申込書:本会ウェブサイト内の会員専用サイトからダウンロード
8月初旬:応募締切
9月中:内定者決系 |
支給内容
支給返済 |
年間の上限を500万とし、2年間で計1,000万。
支給した奨学金の30%を修了後3年間据え置いた後、原則として一括返済する |
応募条件 |
- 応募時点で満40 歳以下の日本在住の会員又は準会員
- 過去1年以内、公認会計士事務所や監査法人等に勤務している等、公認会計士又は会計士補としての業務若しくは準会員(第4条第3項第四号の準会員に限る)が行う公認会計士又は監査法人の補助業務に従事し、かつ、修了後速やかに帰国し日本国内において公認会計士又は会計士補等としての業務に従事することを予定している者
- 語学能力:TOEFL IBT で79 点以上又は英検準一級以上
|
(公財)平和中島財団 |
専攻分野 |
専攻、留学先国、学歴、年齢に制限なし |
予定数 |
15名 (平成25年) |
採用実績 |
平成24年 大学院 14名採用 216名応募 |
応募時期
(前年) |
8月:募集要項発送 (葉書で請求)
9月上旬:応募開始
10月下旬:応募締切
11月〜1月:一次選考 書類
2月:二次選考 面接s
3月上旬:最終結果通知 |
支給内容 |
旅費:往復実費
奨学金: 月額20万
期間:2年以内 |
応募条件 |
日本国籍を有している日本在住者
英語 大学院 TOEFL 100, IELTS 7.0 |
CWAJ |
専攻分野 |
不問 |
予定数 |
1名 |
応募時期
(前年) |
6月上旬:募集要項ダウンロード可
10月下旬:応募開始
11月上旬:応募締切
1月下旬:面接
2月:最終結果通知 |
支給内容 |
奨学費:300万 |
応募条件 |
日本国籍を有している日本在住の女性
TOEFL 自然科学、数学、医学、工学専攻者 iBT 88 IELTS 6.5
TOEFLその他 iBT98 IELTS 7.0 |
(財)神山財団 |
専攻分野 |
ビジネス・スクールや公共政策大学院 |
予定数 |
若干名 |
応募時期
(当年) |
6月上旬:募集要項ダウンロード可
3月上旬:応募開始
4月上旬:応募締切
4月下旬:書類選考通知
5月下旬:面接選考
6月上旬:結果発表 |
支給内容 |
奨学費:1年間100万、2年間合計200万が限度 |
応募条件 |
ビジネス・スクールや公共政策大学院などへの留学見込みがあること
留学の目的意識を明確に持っていること
年齢に制限はないが、主に20〜30歳代を対象とする |
ロータリー財団 |
国際親善奨学金として知られていたプログラムは2012-13年度で終了となりましたが、その後、以下のように形を変えて奨学生支援が始まっています。
3つの補助金には明確な違いがあります。どちらの奨学金を考えるかは個人の判断ですが、大学院レベルの奨学金の場合は「グローバル補助金」が該当する可能性が高いと思われます。グローバル補助金はロータリー・クラブの本体の重点分野である6つの分野に絞られます。
- 平和と紛争予防/紛争解決
- 疾病予防と治療
- 水と衛生
- 母子の健康
- 基本的教育と識字率向上
- 経済と地域社会の発展
ロータリーの奨学金は上述した公益財団法人のように一(いち)法人で受け付けている訳ではありません。各地区で個別に支援しています。これらの奨学金プログラムをどのロータリー地区が支援しているのかは調べる必要があります。ただし、どの地区のプログラムでも申請できる訳ではなく、次のいずれかに該当することが申請資格の一部です。
- 申請時に国際ロータリー第ABCD地区内に居住、または本籍があること。
- 申請時に国際ロータリー第ABCD地区内に所在する大学または大学院に在学するか、あるいは、職場に勤務していること
これから考えると、例えば、新潟に本籍があり、現在茅ヶ崎に住んでいて、大田区の企業に勤務しているとすると、
のロータリー地区に申請することが可能となります。どの都道府県のどの都市がロータリーの地区に分割されているかは以下を参照下さい。
複数見てみるとすぐわかりますが、奨学金の情報の発信は早い地区と遅い地区がありますので、ご注意ください。 |