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アメリカでは大学経営の収入に大きく貢献するのはプロフェッショナル・スクール(専門職大学院)です。ロー・スクールはその典型ですから、入学者の増減は経営収支に直結します。同時に、プロフェッショナル・スクールは就職するためにありますから、各ロー・スクールとも就職支援には力を入れています。就職させるために、単に就職課を学内に設置してあるといった単純な構造ではなく、高い就職率を達成するために二重三重の構造でシステムが出来上がっています。ここらへんが日本の場合と違うところで、日本の専門職大学院で就職実績の統計を開示しているスクールは本当に少数です。 故にどのスクールも就職実績が学生募集に直結することが明確に判っているだけではなく、それ以上に、教育成果の表われだと確信しています。最も就職体制に手厚いスクールは、
企業派遣や事務所派遣や省庁派遣でLL.M.プログラムに留学する受講生が大半ですが、私費や奨学費の場合、就職や転職のための情報収集は出願が終わり合否が判明する前から始めます。時期としては出国前と滞在中に分かれます。なお、国際機関で働くことを希望している場合は、国際機関人事センター(外務層)で情報を収集して下さい。就職ガイダンスの資料のアップされています。
<出国前>その1.
出国前に就職や転職の情報を仕入れるのは、諸先輩に聞くのが常套手段です。5年程業界で働いているとだいたい見当がついてくるものらしいです。ネットでは弁護士や法務の就職や転職に関する業者が何十とヒットします。
<出国前>その2.
MBA, LL.M., MPA, MSFinEng, MSRED, MOTなどの海外の専門職大学院プログラムに秋学期から入学が決まった合格者のためのジョッブ・フェアや説明会が開催されています。開催時期は秋学期から入学する年の4月〜6月で、都内でランダムに開催されます。企業が単独で行うこともあり、また、業者が企業を集めて行うことがあります。企業法務を考えている合格者には必須です。以下のような会社です。
<滞在中>その3.
米国大使館と日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)が開催したロー・スクール説明会&フェアのパネリストで私費で留学した卒業生も触れていたキャリア・フォーラムはもっとも知られているイベントです。アメリカの東部ボストンと西部ロサンゼルス、ヨーロッパではロンドン、そして東京でも開催されます。日経就職ガイドなどで知られた株式会社ディスコが主催しています。類似のものでリクナビとかマイコミとかありますが、ロー・スクールの留学生にはちょっと不向きかもしれません。
<滞在中>その4.
最初に説明したロー・スクール自身のCareer Servicesです。ここでは、まず、プログラムとカリキュラム同様にNew UniversityのSchool of Lawを事例とします。
New York University, School of Law, Office of Career Services
以下がLL.M.の学生に対する就職支援のサービスです。J.D.の学生数の半分にも満たないLL.M.の学生に対してこれだけ手厚く就職支援のサービスを提供するところがポイントです。
The Office of Career Services provides a variety of career services to LL.M. students including career-planning seminars, access to on- and off-campus recruiting programs, individual counseling, interview practice, resume and cover letter review, and assistance in marketing oneself to the legal community. LL.M. students may also participate in workshops on all aspects of the job search and panels featuring speakers from specialized areas of practice, information on the legal market, and resources for identifying prospective employers. LL.M. students enrolled full-time will also receive access to their personal CSM account to aid in the job search process (part-time students should contact the OCS to determine eligibility). Students may take advantage of job postings, a unique personalized profile online, or access to the OCS calendar, and more.
New York Universityを事例としているのは、全米のロー・スクールが一同に会して、就職及びインターンシップのためのインタビュー・プログラムを後援している理由もあります。ISIP (International Student Interview Program)の名称で32校のロー・スクールのLL.M.(J.D.ではない)の学生1,100人が参加し、150以上の法律事務所や企業などの採用者と面談します。このプログラムにはニューヨーク大学のLL.M.在学生のみならず、以下のロー・スクールのLL.M.プログラムに入学する人も参加できます。
次に上記のISPIの参考校でもあるDuke UniversityのLaw School (Duke Law)のCareer Servicesを紹介します。 このサービスもLL.M.生が対象です。J.D.ではありません。J.D.の学生数の半分にも満たないLL.M.の学生に対してこれだけ手厚く就職支援のサービスを提供するところがポイントです。
The Career and Professional Development Center is committed to helping LLM students acquire the professional tools and skills that will serve them well in the United States or abroad. Duke Law is committed to helping LLM students acquire the professional tools and skills that will serve them well in the United States or abroad. Duke Law has attorney-counselors dedicated to meet the needs of our LLM students. The counselors are available to meet with LLM students one-on-one to discuss career planning and job search techniques, including everything from advice on resume writing to more in-depth discussions about career choices.
マニュアルのリンクが切れている場合はローカルのPDF参照)
マニュアルを一読してびっくりしませんか?このスケジュールって授業のスケジュールじゃないんですよ。就活のスケジュールです。そうです、秋学期の授業とほぼ並行して就活が始まります。入学と当時に就職のためのResumeを書き始め、採用者との面談の練習が始まります。
他にもColumbiaなどのスクールが Annual Overseas-Trained LL.M. Student Interview Programを毎年1月末に就職転職とインターンシップ開催しています。 Overseas-Trained LL.M. Student Interview Program (“LL.M. Interview Program”)The LL.M. Interview Program is an annual program administered by Columbia Law School that is designed to bring together legal employers from around the world to meet with LL.M. students from seven of the top U.S. law schools.
LL.M. students have the opportunity to interview for permanent and training postgraduate positions with U.S. and foreign law firms. Participating schools include the University of Chicago Law School, Columbia Law School, Harvard Law School, the University of Michigan Law School, Stanford Law School, the University of Virginia School of Law, and Yale Law School. The LL.M. Interview Program takes place virtually in late January. The LL.M. Interview Program Orientation will be held prior to the program.
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